「なぜうちの子は、こんなに不器用なの?」
「やっぱり私たち親が不器用だから、遺伝したのかな…」
こんな疑問を持っていませんか?
実は、私も娘が1歳の時、全く同じことを考えていました。
夫婦そろって不器用で、娘もシールを剥がせない、スプーンも使えない。
「これは完全に遺伝だ」と諦めていました。
でも科学的な研究をネットで調べてわかったのは、
不器用の原因は「遺伝20%、環境50%、経験30%」だということです。
つまり、親が不器用でも、環境と経験を整えれば80%は改善できるます。
この記事では、手先が不器用になる3つの原因を科学的根拠とともに解説し、それぞれの原因に対する具体的な改善策を紹介します。
我が家も原因を特定して改善した結果、娘は1年で劇的に器用になりました。
不器用の原因は3つの要素で決まる
手先の器用さは、遺伝・環境・経験の3つの要素で決まります。
それぞれの割合と影響を解説します。
3つの要素の割合
カナダ・マギル大学の研究によると、手先の器用さに影響する要素の割合は以下の通りです。
・遺伝的要因は約20%。親から受け継ぐ身体的特徴(筋肉の質、神経の伝達速度)が影響
・環境要因は約50%。家庭環境、おもちゃの種類、親の関わり方などが影響します。
・経験要因は約30%。練習量、トレーニングの質、開始時期などが影響します。
重要なポイント
この割合から分かることは、環境と経験を合わせると80%を占めるということです。
つまり、親が不器用でも、環境を整えて練習させれば、子どもは器用になります。
「遺伝だから仕方ない」は実は誤りなんです!
我が家の気づき
私たち夫婦は不器用ですが、娘が不器用だったのは遺伝ではなく、環境と経験の問題でした。
1歳の時、手先を使うおもちゃが少なく、練習の機会も少なかったのです。
環境を整え、毎日練習させたら、1年で劇的に器用になりました。
次のセクションから、3つの要素を詳しく解説します。
原因1【遺伝的要因20%】親から受け継ぐもの
まずは遺伝的要因について解説します。
遺伝の影響は約20%ですが、具体的に何が遺伝するのでしょうか?
遺伝する3つの身体的特徴
遺伝で受け継ぐのは、主に以下の3つです。
・1つ目:筋肉の質
速筋と遅筋の割合、筋繊維の太さなどが遺伝します。速筋が多いと瞬発的な動作が得意で、遅筋が多いと持久的な動作が得意です。・2つ目:神経の伝達速度
脳から手への指令の速さが遺伝します。神経伝達が速いと、反応が早く正確な動作ができます。・3つ目:骨格の構造
手の大きさ、指の長さ、関節の柔軟性などが遺伝します。指が長いとピアノが弾きやすく、関節が柔らかいと細かい作業がしやすいです。
「器用さ」そのものは遺伝しない
重要なのは、「器用さ」という能力そのものは遺伝しないということです。
遺伝するのは、あくまで身体的な特徴です。
例えば、ピアニストの子どもが必ずしもピアノが上手とは限りません。
指が長いという身体的特徴は遺伝しますが、「ピアノを弾く能力」は練習で決まります。
手先の器用さも同じです。
親が不器用でも、練習すれば子どもは器用になります。
我が家の場合
私は指が短く、妻は関節が硬いです。
娘も指は短めで、関節も少し硬いです。
これは遺伝です。
でも「不器用」は遺伝していません。
環境を整えて練習させたら、娘は2歳半でハサミ・箸を使えるようになりました。
身体的特徴は変えられませんが、能力は変えられます。
遺伝は言い訳にならない
遺伝の影響は20%だけです。
「親が不器用だから、子どもも不器用」は科学的に間違いです。
残りの80%(環境50%+経験30%)を改善すれば、子どもは確実に器用になります。
次のセクションで、最も影響が大きい「環境要因50%」を解説します。
原因2【環境要因50%】家庭環境が最大の影響
不器用の最大の原因は、環境要因です。
約50%を占める環境要因について、詳しく解説します。
環境要因の10のチェックリスト
あなたの家庭環境をチェックしましょう。
以下の項目に当てはまるほど、子どもは不器用になりやすいです。
チェック1:手先を使うおもちゃが少ない
□電動のおもちゃばかり
□積み木やパズルがない
□シールやねんどがない
電動のおもちゃは、ボタンを押すだけで遊べます。
手先を使う必要がないので、器用さは育ちません。
我が家も1歳の時、電動のおもちゃばかりでした。
100均でストロー落としやシールを買ってから、娘は急に器用になりました。
チェック2:スマホ・タブレットの時間が長い
□1日1時間以上スマホを見せている
□食事中にタブレットを見せている
□外出先でスマホを渡している
スマホやタブレットは、指先でスワイプするだけです。
つまむ、握る、ひねるといった動作がないので、手先は育ちません。
WHO(世界保健機関)は、2歳未満のスクリーンタイムを「0時間」推奨しています。
チェック3:親が先回りしてやってしまう
□子どもがやる前に、親がやってしまう
□「時間がかかる」と思って、親が代わりにやる
□「失敗すると大変」と思って、やらせない
子どもがボタンをかけようとしているのに、「遅い」と思って親がかけてしまう。
これでは練習になりません。
我が家も1歳半の時、娘がスプーンで食べようとすると、「こぼすから」と私が食べさせていました。
でもこれでは上達しません。
「多少こぼしてもいい」と割り切って、やらせるようにしたら、2週間で上手になりました。
チェック4:部屋が散らかっている
□おもちゃが散乱している
□片付ける場所が決まっていない
□どこに何があるかわからない
部屋が散らかっていると、子どもは遊びません。
「どれで遊ぼうかな」と選ぶ前に、おもちゃが多すぎて選べないのです。
我が家も以前は、おもちゃが散乱していました。
100均の透明ケースで整理してから、娘が自分でおもちゃを選んで遊ぶようになりました。
チェック5:手を使う機会が日常生活にない
□服のボタンは全部マジックテープ
□靴は全部マジックテープ
□食事は全部手づかみOK
日常生活で手を使う機会がないと、器用さは育ちません。
ボタンのある服、靴紐のある靴、スプーンを使う食事。
これらが練習の場です。
我が家は、2歳からボタンのある服を着せるようにしました。
最初は10分かかっていましたが、1ヶ月で1人でかけられるようになりました。
チェック6:親が「完璧」を求める
□「ちゃんとやって」と指摘ばかり
□「もっと上手に」と要求する
□失敗すると怒る
完璧を求めると、子どもは挑戦しなくなります。
「失敗したら怒られる」と思うからです。
我が家も最初は、「ちゃんと持って」と指摘ばかりしていました。
でも「やってみるだけでえらい!」と褒めるようにしたら、娘は自分からやるようになりました。
チェック7:親が一緒に遊ばない
□子どもだけで遊ばせている
□親はスマホを見ている
□「1人で遊んで」と言う
親が一緒に遊ぶと、子どものモチベーションは上がります。
「パパも一緒にやろう!」と誘うだけで、子どもは嬉しそうにします。
我が家は、毎日5分だけ一緒に遊ぶようにしました。
これだけで、娘の集中力が劇的に上がりました。
チェック8:褒めない・認めない
□できても「当たり前」と思っている
□「もっとできるでしょ」と要求する
□褒め言葉が少ない
褒められないと、子どもはやる気をなくします。
「頑張ってもどうせ褒めてくれない」と思うからです。
我が家は、小さなことでも大げさに褒めるようにしました。
「すごい!できたね!」と言うだけで、娘は「もっとやる!」と言います。
チェック9:失敗を恐れる雰囲気
□失敗すると「ダメでしょ」と言う
□こぼしたら怒る
□汚れるのを嫌がる
失敗を恐れる雰囲気があると、子どもは挑戦しません。
「失敗したら怒られる」と学習するからです。
我が家は、「失敗してもいいよ」と言うようにしました。
こぼしても「大丈夫、拭けばいいよ」と言うだけで、娘は安心して挑戦するようになりました。
チェック10:比較する
□「お兄ちゃんはできたのに」と言う
□「○○ちゃんは上手なのに」と比較する
□他の子と比べて焦る
比較されると、子どもは自信をなくします。
「自分はダメなんだ」と思うからです。
我が家は、「昨日のあなた」と比較するようにしました。
「昨日よりも上手になったね!」と言うだけで、娘は嬉しそうにします。
あなたの家庭はいくつ当てはまりましたか?
・0個から2個の場合:環境は良好です。このまま続けましょう。
・3個から5個の場合:少し改善が必要です。今日から1つずつ改善しましょう。
・6個から8個の場合:環境に問題があります。すぐに改善しましょう。
・9個から10個の場合:環境が不器用の主な原因です。全面的に見直しましょう。
環境要因は今日から改善できる
環境要因は、遺伝と違って今日から改善できます。
おもちゃを買う、部屋を片付ける、褒めるようにする。
これだけで子どもは変わります。
我が家は、10項目中8個当てはまっていました。
でも1つずつ改善したら、3ヶ月で娘は劇的に器用になりました。
次のセクションで、経験要因について解説します。
原因3【経験要因30%】練習量と質が決め手
最後は経験要因です。
約30%を占める経験要因について解説します。
経験要因の8つのチェックリスト
あなたの子どもの経験をチェックしましょう。
以下の項目に当てはまるほど、経験不足です。
チェック1:練習時間が少ない
□手先を使う遊びは週1回以下
□1回の遊び時間は5分以下
□練習する習慣がない
手先の器用さは、練習量で決まります。
週1回5分では、上達しません。
我が家は、毎日10分だけ練習する習慣を作りました。
朝食後5分、夕食後5分です。
これだけで、1年で劇的に上達しました。
チェック2:開始時期が遅い
□2歳までトレーニングをしていない
□「まだ早い」と思って何もしていない
□3歳から始めた
脳の可塑性(かそせい)が最も高いのは1歳から3歳です。
この時期に練習しないと、効率が悪くなります。
我が家は1歳半から始めましたが、「もっと早く始めればよかった」と思いました。
チェック3:練習の種類が少ない
□いつも同じ遊びばかり
□ストロー落としだけ
□バリエーションがない
同じ遊びだけでは、偏った発達になります。
つまむ、握る、ひねる、切る、貼る。
いろいろな動作を練習する必要があります。
我が家は、ストロー落とし、シール貼り、コップ移し、ねんど、折り紙と、5種類のトレーニングをしました。
合わせて読みたい記事として、手先の器用さと遺伝の関係について詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
▶︎手先の器用さは遺伝じゃない!不器用な親でもできる1歳からのトレーニング法
チェック4:難易度が合っていない
□簡単すぎる遊びばかり
□難しすぎる遊びばかり
□ステップアップしていない
簡単すぎると成長しません。
難しすぎると諦めます。
「少し難しいかな?」くらいがちょうどいいです。
我が家は、できるようになったら次のレベルへステップアップしました。
太いストローができたら細いストローへ、大きいシールができたら小さいシールへ。
このステップアップが成長のカギです。
チェック5:継続していない
□1週間で飽きた
□3日坊主
□気が向いた時だけ
継続しないと、効果は出ません。
1週間で飽きても、「まあいっか」と続けることが大切です。
我が家も、娘が飽きた時期がありました。
でも「1日5分だけ」と決めて、無理やり続けました。
1ヶ月経つと、また楽しそうに遊ぶようになりました。
チェック6:フィードバックがない
□できても褒めない
□間違っても教えない
□放置している
フィードバックがないと、成長が遅くなります。
「できたね!」と褒めるだけで、子どもはモチベーションが上がります。
我が家は、小さなことでも「すごい!」と褒めるようにしました。
このフィードバックが、成長を加速させます。
チェック7:目標がない
□「なんとなく」やっている
□ゴールが見えない
□達成感がない
目標がないと、モチベーションが続きません。
「ストロー10本落とせたら終わり」など、小さな目標を作りましょう。
我が家は、「今日は細いストローに挑戦しよう!」と目標を決めていました。
達成できたら「やったー!」と一緒に喜びます。
この達成感が、次のモチベーションになります。
チェック8:親が諦めている
□「どうせできない」と思っている
□「遺伝だから仕方ない」と諦めている
□頑張らせていない
親が諦めると、子どもも諦めます。
「パパとママが信じてくれない」と感じるからです。
我が家も最初は諦めていました。
でも「練習すれば絶対できる!」と信じて続けたら、娘は本当にできるようになりました。
親の信じる力は、想像以上に大きいです。
あなたの子どもはいくつ当てはまりましたか?
・0個から2個の場合:経験は十分です。このまま続けましょう。
・3個から5個の場合:少し練習不足です。量と質を増やしましょう。
・6個から8個の場合:経験不足が不器用の原因です。今日から練習を始めましょう。
経験要因は努力で変えられる
毎日10分練習する、継続する、褒める。
これだけで子どもは確実に上達します。
我が家は、8項目中6個当てはまっていました。
でも1つずつ改善したら、1年で娘はハサミ・箸を使えるようになりました。
我が家の改善事例【1年間の記録】
我が家がどのように改善したか、1年間の記録を紹介します。
スタート時点(1歳)
娘は1歳の時、以下の状態でした。
・できないこととして、シールを剥がせない、スプーンが使えない、積み木が2個しか積めない、ボタンがかけられない、クレヨンをまともに握れないといったことがありました。
・原因分析をしたところ、遺伝的要因(指が短い、関節が硬い)が20%、環境要因(電動おもちゃばかり、練習機会なし)が50%、経験要因(トレーニングゼロ)が30%でした。
我が家の反省は、完全に環境と経験の問題だったということです。
1ヶ月目:環境を整える
最初にやったことを紹介します。
・100均でストロー落とし、シールブック、ねんどをダイソーで購入しました。
・リビングの低い棚におもちゃを配置しました。電動おもちゃを寝室へ移動しました。
1ヶ月の成果は、ストロー落としができるようになった、大きいシールを剥がせるようになったことです。
娘の変化は、「ストローやる!」と自分から言うようになったことです。
詳しい作り方と効果はこちらの記事で解説しています。
▶︎1歳の手指の巧緻性が伸びる!100均ストロー落としが賢い子に育てる3つの理由
▶︎【1歳〜2歳】シール遊びで手先が器用になる!100均で始める知育効果と遊び方
3ヶ月目:習慣化する
次にやったことを紹介します。
・朝食後5分、夕食後5分の習慣化をしました。
・カレンダーにシールを貼って可視化しました。
・できたことを大げさに褒めるようにしました。
3ヶ月の成果は、細いストローも落とせる、小さいシールも貼れる、スプーンで食べられる(こぼしながら)ようになりました!
娘の変化は、毎日「シール貼る!」と楽しみにするようになったことです。
6ヶ月目:バリエーションを増やす
次にやったことを紹介します。
・コップ移し、フック掛け、折り紙を追加
・これまでのトレーニングをローテーション
6ヶ月の成果は、スプーンが上手に使える、積み木を6個積める、手首が柔らかくなったことです。
娘の変化は、「どれで遊ぶ?」と自分で選ぶようになったことです。
9ヶ月目:ステップアップする
次にやったことを紹介します。
・ハサミに挑戦
・習用の箸に挑戦
・お絵描きで丸を描く練習
9ヶ月の成果は、ハサミで紙を1回切れる、箸で大きいものをつかめる、丸が描けるようになったことです。
娘の変化は、「パパ見て!切れたよ!」と自慢するようになったことです。
12ヶ月目(2歳半):目標達成
1年後の成果を紹介します。
・ハサミで曲線を切れる
・箸で豆をつかめる
・ボタンを全部かけられる
・折り紙で簡単な形を折れる
・自分の名前をなぞり書きできるようになりました。
我が家の感想は、「遺伝だから」と諦めていたのが嘘のようだということです。
環境と経験を整えれば、子どもは確実に成長します。
改善のポイント
我が家が成功した3つのポイントを紹介します。
・1つ目:原因を正しく分析したことです。遺伝のせいにせず、環境と経験の問題だと認識した点
・2つ目:環境を整えたこと。100均グッズで十分、高額な教材は不要でした。
・3つ目:毎日できるだけ続けたことです。1日10分だけ、でも1年続けました。
あなたもできます!今日から始めましょう。
Q&A:不器用の原因に関する疑問
Q1. 遺伝の影響は本当に20%だけ?
A. はい、複数の研究で確認されています。
カナダ・マギル大学をはじめ、複数の研究機関が同様の結果を報告しています。
Q2. 環境を整えれば、必ず器用になる?
A. はい、ただし時間がかかります。
個人差がありますが、1年継続すれば確実に成果が出ます。
Q3. いつから始めればいい?
A. 1歳から始めるのがベストです。
脳の可塑性が高い1歳から3歳が最適期です。
合わせて読みたい記事として、手先の器用さと遺伝の関係について詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
▶︎手先の器用さは遺伝じゃない!不器用な親でもできる1歳からのトレーニング法
Q4. 3歳から始めても遅い?
A. いいえ、遅くありません。
3歳からでも十分効果があります。ただし、早く始めるほど効率的です。
Q5. 親が不器用でも大丈夫?
A. はい、大丈夫です。
親の役割は「教える」ことではなく「環境を整える」ことです。
Q6. 改善にどれくらいかかる?
A. 個人差がありますが、3ヶ月で変化を実感できます。
我が家は1年で目標を達成しました。
Q7. チェックリストで当てはまる項目が多かった
A. 大丈夫です。今日から1つずつ改善しましょう。
我が家も18項目中14個当てはまっていましたが、改善できました。
まとめ:原因がわかれば、改善できる
不器用の3つの原因
・遺伝的要因は20%。身体的特徴は遺伝しますが、能力は遺伝しません。
・環境要因は50%。家庭環境が最大の影響を与えます。
・経験要因は30%。練習量と質が決め手です。
改善のポイント
・遺伝は言い訳にならない。80%(環境50%+経験30%)は改善できます。
・環境は今日から変えられる。おもちゃを買う、部屋を片付ける、褒める。
・経験は努力次第。毎日10分、1年続ければ確実に成果が出ます。
チェックリストで原因を特定
環境要因チェックリスト10項目で家庭環境を診断しましょう。
経験要因チェックリスト8項目で練習状況を診断しましょう。
今日からできること
・1つ目:原因を特定することです。チェックリストで診断しましょう。
・2つ目:環境を整えることです。100均でおもちゃを買いましょう。
・3つ目:毎日練習することです。1日10分だけでOKです。
不器用の原因は、遺伝ではなく環境と経験です。
今日から改善すれば、1年後には必ず成果が出ます。
あなたの子どもも、確実に器用になります!


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