昼寝を減らしたら夜泣きが増えた|年齢別の適切な昼寝時間と見極め方

寝かしつけ設計

「昼寝を減らせば、夜ぐっすり寝てくれるはず…」
そう思って昼寝時間を減らしたら、逆に夜泣きが増えた。
実はこれ、パパママがよく経験する“睡眠の落とし穴”なんです。

昼寝削りは「寝不足 → 夜の寝付き悪化 → 夜泣き増加」の負のループに陥りやすい方法。
この記事では、我が家の実体験とともに、なぜ逆効果になるのか、月齢別の正しい昼寝時間、今日からできる改善ステップをまとめます。

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昼寝を減らしたら夜泣きが増えたのは“リズム設計”のズレだった

❗️まず知ってほしい“勘違い3つ” 以下のどれか、当てはまりませんか?

  • 昼寝を短くすれば、夜早く寝ると思っていた
  • 昼寝=贅沢だと思い、できるだけ短くしたほうがいいと思っていた
  • 昼寝をすると夜寝ないのは「体力が余っているから」だと思っていた

どれも“よくある誤解”ですが、実は逆効果になることが多いんです。

この章で扱う主なポイントは以下のとおりです。

  • 昼寝を減らした翌週に起きた夜泣きの再発
  • 「昼寝を減らせば夜ぐっすり」は誤解だった
  • 問題は量ではなくバランス

昼寝を減らしたことで起こった夜泣きの再発。実は「睡眠時間の不足」よりも、「昼と夜のリズムのズレ」が原因でした。親が意図せず崩してしまう“生活のバランス”こそが、夜の眠りに大きく影響していたのです。

昼寝を減らした翌週、夜泣きが復活した我が家のリアル

1時間の昼寝を30分に短縮した翌週、娘は夜中に何度も目を覚ますようになりました。疲れているはずなのに寝付かない。そこで僕は、昼寝の減らし方が「体のリズム設計」に合っていなかったのでは?と予測を立てました。

「昼寝を減らせば夜もぐっすり」は勘違いだった

多くのパパ・ママが「昼寝が短いほど夜は早く寝る」と思いがちですが、実際は逆効果のこともあります。脳と体が十分に回復しないまま夜を迎えると、実は子どもは“疲れすぎ”て眠れなくなるのです。

問題は“量”ではなく“バランス”だったと気づいた夜

昼寝・就寝・起床をすべて30分ずつずらすと、翌朝の目覚めが明らかにスムーズに。大切なのは「昼寝を削ること」ではなく、「1日の流れを整えること」でした。僕はこれを“リズムの再設計”と呼んでいます。


夜泣きが増える「3つの仕組み」

この章では、夜泣きが起きるメカニズムを3つの視点から整理します。

  • 疲れすぎで興奮状態になる
  • メラトニン分泌の乱れ
  • 昼寝と就寝の間隔が短すぎる

昼寝を減らしても夜泣きが増える背景には、科学的な仕組みがありました。原因を理解すれば、焦らずに対策を立てられます。

①疲れすぎサイクルで体が興奮状態になる

眠気のピークを超えると、体は「眠いのに眠れない」状態になります。これは交感神経が優位になり、心拍や体温が上がるからです。昼寝を削りすぎると、この興奮モードのまま夜を迎えてしまい逆効果になります

昼寝削る
   ↓
睡眠負債(体が回復できていない)
   ↓
疲れすぎて興奮状態(コルチゾール上昇)
   ↓
寝つきが悪くなる & 夜泣きが増える

✔️ ポイント
子どもは眠すぎると寝られません。
脳が“戦闘モード”に入り、寝かしつけが難しくなります。

②睡眠ホルモン(メラトニン)のリズムが乱れる

メラトニンは「起床→光を浴びる→約14時間後に分泌」という仕組みです。昼寝が短すぎたり、昼寝後に強い光を浴びたりすると、このサイクルが崩れて夜の眠りが浅くなります。

③昼寝と就寝の間が短すぎてバランスが崩れる

昼寝から夜までの間隔が短すぎると、眠気よりも“覚醒”が強くなります。特に2歳前後では、昼寝後5〜6時間以内に就寝できるリズムが理想的です。


昼寝を“減らす”より“再設計”で整える

ここでは、昼寝を無理に削らず“最適化”する方法を紹介します。

  • 活動量と昼寝の質を見直す
  • 年齢別の目安時間を知る
  • 柔軟な考え方を持つ

昼寝を減らす=悪ではありません。重要なのは、子どもの発達や家庭の生活リズムに合わせて“設計し直す”ことです。

活動量と昼寝の「質」を見直した調整ステップ

まず、昼寝の前にしっかり体を動かすこと。次に、昼寝の環境(照明・温度・静けさ)を一定に保つ。これだけで昼寝の「深さ」が変わります。我が家では散歩→絵本→昼寝というルーティンで安定しました。

さらに、ピヨログアプリで昼寝・夜寝のログを記録したところ、夜の睡眠がかなり安定しました。
数値で見える化することで、「感覚ではなく仕組み」で改善できると実感しました。

ピヨログ睡眠ログ

昼寝の目安時間とサインを可視化する(1〜4歳別)

  • 1歳:1日2回、合計2〜3時間
  • 2歳:1日1回、1〜2時間
  • 3歳:1時間前後
  • 4歳:必要に応じて休息タイム
    「目をこする・機嫌が悪くなる」などのサインを観察し、数日単位で調整すると失敗が減ります。

※あくまで「多くの子にフィットしやすい目安」です。
その子の“ベスト”を見つけることが大事。

「もう寝ない日」ではなく「寝ない日もある」で柔軟に考える

昼寝をしない日があっても焦る必要はありません。大切なのは「その日の活動量と夜の入眠の流れ」を見極めること。我が家では“昼寝ゼロ日”の翌日は短めの昼寝を入れるようにしています。


今日からできる改善ステップ

STEP1:昼寝を“やめる”のではなく、“整える”に変更
時間より「終わらせる時刻」を固定するのがコツ。

STEP2:夕方の“眠気を溜める工夫”を入れる
(例)外遊び5分/散歩/お手伝いなど軽い刺激をプラス。

STEP3:夜の入眠スイッチを作る
「ルーティン → 合図 → 消灯」の順番は固定。(寝かしつけが早くなる5つの習慣|1時間→15分に短縮した我が家のコツ

保育園と自宅のリズムを“分断しない”工夫

園で15時まで昼寝しているなら、帰宅後に19時就寝は難しい。そこで我が家では「帰宅後のテレビ禁止」「部屋を暗くして穏やかに過ごす」など、夜への“助走”を作りました。

パパ・ママでズレを防ぐ「夜前30分ルール」

夜泣きが増えていた頃、僕と妻の“対応バラつき”が原因だったことも。就寝30分前は「静かな遊び」「光を落とす」「声かけを減らす」を共通ルール化することで、寝かしつけがスムーズになりました。

夜泣きを減らすために“見直す順番”を決めておく

リズムが崩れたときは、

  1. 起床時間 → 2. 昼寝時間 → 3. 就寝時間
    の順で調整するのがおすすめ。起床時間を固定すると、全体のリズムが自然と整っていきます。

まとめ:昼寝の減らし方に「正解」はない。でも“設計”なら再現できる

昼寝は“敵”ではなく、夜の睡眠を守るための味方です。
減らすのではなく整えることで、夜の寝つきと夜泣きが改善しやすくなります。

最後に、この記事のポイントを整理します。

  • 夜泣き増加の原因は「昼寝時間」ではなく「リズムのズレ」
  • 昼寝は削るより“再設計”で安定させる
  • 活動量・環境・タイミングを整えることが鍵
  • 共働き家庭は「夜前30分ルール」で連携を
  • 正解を探すより「自分の子に合う設計」を作ることが大切

体験から学んだ、夜泣きを減らすシンプルな原則

「寝かせる努力」よりも、「眠れる環境」を整えること。娘がぐっすり眠るようになったのは、僕たちが“設計者”として生活リズムを整えたからでした。

「試して、観察して、調整する」——育児もPDCAで変わる

マーケターの仕事と同じで、育児も「仮説→実行→検証→改善」の繰り返しです。完璧を求める必要はありません。今日もまた、家族のリズムを少しずつ整えていけば、それが明日の笑顔につながります。


まとめ
昼寝を減らす時期は、誰にとっても正解が違います。
「焦らず、観察して、再設計する」——その積み重ねが、夜泣きを減らし、親子の夜を穏やかに変えていきます。

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