保育園の壁に貼られた子どもたちの絵。他の子は丸や線がはっきり描けているのに、娘の絵だけがぐちゃぐちゃ。
「まだ2歳だから」と思いつつも、心のどこかで焦っていました。
家でクレヨンを渡しても、すぐに飽きてしまう娘。
でも、アンパンマンの「やってみようシリーズ」を使い始めてから、状況が一変。
マーケター視点で「段階的な成功体験」を設計した結果、3週間で娘は自らお絵描きを楽しむようになりました。
この記事では、実際に試して効果があった方法を詳しく紹介します。
保育園で感じた焦り―「他の子は描けるのに、うちの子だけぐちゃぐちゃ」
保育園のお迎えに行くと、壁に貼られた子どもたちの絵。他の子は丸や線がはっきり描けているのに、娘の絵だけがぐちゃぐちゃの殴り書き。「まだ2歳だから」と頭では分かっていても、心のどこかで焦りを感じていた。
ママも同じ気持ちだったらしく、「お絵描き、もっとやらせた方がいいのかな」とポツリ。でも、家でクレヨンを渡しても娘はすぐに飽きてしまう。興味がないのか、それとも何か別の理由があるのか。
「いっしょにシリーズ」から「やってみようシリーズ」へのステップアップが鍵だった
実は我が家では、1歳半から「アンパンマンといっしょシリーズ」のワークを使っていた。シール遊びや簡単な塗り絵を楽しんでいたのだが、最近は物足りなさそうにしていた。
そこで次のステップとして選んだのが「アンパンマンとはじめよう!やってみようシリーズ」。
このシリーズは2歳からできる内容で、「いっしょにシリーズ」より一段階難易度が上がっている。
✅1歳から始めるアンパンマン知育ぬりえで変わった3つのこと【実体験レビュー】はこちらの記事から
マーケター視点で仮説を立てた―段階的な成功体験の設計が重要
現役マーケターとして、僕はいつも「なぜうまくいかないのか」を分析する癖がある。娘のお絵描きについても同じアプローチで考えてみた。
仮説:娘はお絵描きが嫌いなのではなく、「何を描けばいいか分からない」「うまく描けない」という挫折を避けているのでは?
つまり必要なのは、段階的に「できた!」という成功体験を積み重ねられる環境設計。そこで「やってみようシリーズ」を使った実験を開始した。
お絵描きで伸びる3つの力―なぜ2歳から始めるべきなのか
創造力:何かを表現する喜びが想像力を育てる
お絵描きは、子どもが頭の中にあるイメージを形にする行為。「これはママ」「これは犬さん」と意味を持たせることで、創造力と表現力が同時に育つ。
2歳はちょうど言葉が爆発的に増える時期。お絵描きを通じて「伝える」楽しさを知ることで、想像力がさらに豊かになる。
手指の巧緻性:運筆力が将来の文字書きにつながる
ペンやクレヨンを持って線を引く動作は、手指の細かい筋肉を鍛える。これが将来的にひらがなやカタカナを書く運筆力につながる。
特に2歳から3歳は手指の発達が著しい時期。この時期にしっかり運筆練習をしておくと、文字学習がスムーズに進む。
自己肯定感:「できた!」の積み重ねが賢い子を育てる
何より大切なのは「できた!」という達成感。小さな成功体験の積み重ねが自己肯定感を育て、新しいことに挑戦する意欲につながる。
これこそが「賢い子」を育てる本質だと僕は考えている。
アンパンマン「やってみようシリーズ」を使った実践レポート
ステップ①:「おえかき」ワークで線や形を段階的に習得
まず手に取ったのが「やってみようシリーズ」の「おえかき」。
このワークでは、縦線・横線・ぐるぐるといった基本的な線の練習から、焼きそばやスパゲッティなど具体的な食べ物を描く練習まで、段階的に進められる設計になっている。
娘は最初、縦線を引くページで「できた!」と大喜び。次は横線、その次はぐるぐる…と、少しずつステップアップしていく構成が絶妙だった。
「いっしょにシリーズ」の「かいてみよう」より明確に「何を描くか」が示されているため、娘も迷わず取り組めた。この「明確なゴール設定」がポイントだと感じた。

ステップ②:「ぬりえ」ワークで色塗りの楽しさを体験
線が引けるようになったら、次は「ぬりえ」のワーク。アンパンマンやバイキンマンなど、娘の大好きなキャラクターを塗っていく。
このワークには段階的な難易度設定があり、最初は大きな面積を塗る簡単なものから、だんだん細かい部分を塗るものへと進んでいく。娘は「アンパンマンかわいい!」と言いながら夢中で塗っていた。
失敗ポイント:ウェットティッシュで消せるページ
一部のページには、ウェットティッシュで拭いて何度も書き直せる特殊加工がされていた。「繰り返し使えて便利!」と思ったのだが、実際はあまり使えなかった。
理由は、一度塗った達成感を消してしまうと、娘のモチベーションが下がったから。子どもは「完成させた作品」として残したい気持ちが強いのだと気づいた。

ステップ③:工作ワークで達成感を最大化―作ったもので遊べる喜び
さらに驚いたのが工作ワーク。ハサミやノリを使ってアンパンマンのキャラクターを作る内容で、完成した作品はミシン目で切り離して手に持って遊べる設計になっている。
娘は自分で作ったアンパンマンを持って「アンパンマン、しゅっぱーつ!」とごっこ遊びを始めた。「作る」→「遊ぶ」という流れが、達成感を何倍にも増幅させていた。
この「作ったものが次の遊びにつながる」設計は、さすがアンパンマンだと感心した。

実際に使って分かった効果的な進め方と失敗ポイント
うまくいった声かけと親の関わり方
マーケター視点でPDCAを回しながら、効果的だった声かけをまとめる。
◎うまくいった声かけ
- 「すごい線が引けたね!」(結果ではなくプロセスを褒める)
- 「次はどの色で塗る?」(選択肢を与えて主体性を引き出す)
- 「ママに見せてあげよう!」(完成した喜びを共有する)
×うまくいかなかった声かけ
- 「もっと丁寧に塗ろうね」(否定的に聞こえてやる気を削ぐ)
- 「お手本通りに描いて」(自由な表現を制限してしまう)
ウェットティッシュで消せるページは使えなかった理由
前述の通り、消せるページは結果的に使わなかった。子どもにとって「完成させた作品」は宝物。消してしまうことに抵抗があったようだ。
大人の「何度も使えて経済的」という視点と、子どもの「作品として残したい」という気持ちのギャップに気づけたのは収穫だった。
娘の成長に合わせてワークを選ぶ設計思考
重要なのは、子どもの発達段階に合わせてワークを選ぶこと。
「いっしょにシリーズ」は1歳半〜2歳前半向けで、シールや簡単な塗り絵が中心。「やってみようシリーズ」は2歳〜3歳向けで、線を引く・形を描く・色を塗るといった明確な課題がある。
娘の様子を観察しながら、「そろそろステップアップできそう」というタイミングを見極めることが大切だと実感した。
まとめ:お絵描き知育は「好き」×「段階的成功体験」で設計する
2歳娘のお絵描き嫌いを克服できたのは、「アンパンマンが好き」という動機と、「やってみようシリーズ」による段階的な成功体験の設計が組み合わさったから。
マーケター視点で言えば、これは「顧客インサイト」と「カスタマージャーニー設計」そのもの。子どもの興味関心(好き)を起点に、小さな成功体験を積み重ねられる環境を設計することで、自然と「できる」につながる。
お絵描きは、創造力・手指の巧緻性・自己肯定感を同時に育てる最高の知育遊び。「やってみようシリーズ」を使えば、親子で楽しみながら取り組める。
ちなみに「やってみようシリーズ」には、「かずあそび」や「あいうえお」のワークもある。また別の記事で紹介するので、お楽しみに!
✅1歳から始めるアンパンマン知育ぬりえで変わった3つのこと【実体験レビュー】はこちらの記事から

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