パパが寝かしつけると泣くのは努力不足ではなく“設計”の問題だった

寝かしつけ設計

「パパが寝かしつけると泣く」――我が家でも何度も経験しました。抱っこしても泣き止まず、結局ママを呼ぶしかない夜。けれど、これは“努力不足”ではなく、生活リズムと心理設計の問題でした。共働き家庭の実体験をもとに、“設計”で変わった夜の工夫を3ステップで紹介します。

パパが寝かしつけで泣かれるのは”努力不足”ではなく“設計”の問題だった

この章で扱う主なポイントは以下のとおりです。

  • 泣かれるたびにパパが自信を失っていた日々
  • 原因① パパ=“遊び相手”という認識
  • 原因② ねんねルーティンの“再現性”の低さ

ここでは私自身の体験をもとに、パパでは寝かしつけができなかった原因を整理します。

😔泣かれるたびに自信を失っていた日々

共働きのわが家では、子供が生まれてから寝かしつけはママの担当。
私が担当するのはママが仕事などで対応ができない時だけ。
久々に任されると、抱いた瞬間に娘が泣き出す。無理を言ってママに交代してあっさり寝る姿を見て、何度も心が折れました。
でも原因は「パパが下手だから」ではなく、「慣れた流れを再現できていない」だけ!
寝かしつけは“行動の連続設計”なんだと、気づくことができました。

🧩原因① パパ=“遊び相手”という認識が抜けていなかった

寝かしけはママの担当。では、パパは休日に公園など遊んでくれる担当でした。
その結果、娘にとってパパは「テンションが上がる人」=遊びモードの象徴。
寝る前の“落ち着きタイム”とは真逆の存在になっていたのです。
そこで、夜の関わり方を静かに・穏やかに変えました。
「遊びの延長」ではなく、「安心して一日を終える時間」を一緒に過ごす。
関係のスイッチを切り替えたことで、娘の反応も少しずつ変わりました。

🔁原因② ねんねルーティンの“再現性”が低かった

ママと同じ寝る時の音楽を流しても、声かけのタイミングや抱っこのテンポが違う。
その“わずかなズレ”が、娘にとっては大きな違和感でした。
大人にとっては些細でも、子どもにとって「いつも通り」は安心そのもの。
そこで、ママの寝かしつけ手順を観察してメモ。声のトーンや歌い出しのタイミングまで合わせました。
結果、「パパでも寝られる日」が徐々に増えていきました。


「泣かれ率80%→20%」まで下がった“寝かしつけ設計”の3ステップ

この章で扱う主なポイントは以下のとおりです。

  • ステップ① 刺激カットの“見える化”
  • ステップ② ねんねルーティンの“一致率”向上
  • ステップ③ 泣いた時の“対処パターン”

ポイントは「ぶれない流れ」と「迷わない判断」をつくること。
夫婦で共通認識を持つだけで、寝かしつけの成功率はぐっと上がります。

🕰ステップ①|刺激カットの時間を“見える化”する

就寝30分前から、テレビ・スマホをシャットダウン、明るい照明から薄暗い照明にチェンジ。
部屋は間接照明にし、声のトーンも落とします。
やることを紙に書いて冷蔵庫に貼り、「この時間からは“おやすみモード”」と見える化しました。
行動を固定するだけで、子どもの体内時計が安定します。
夜泣きのきっかけになる“刺激の残り”を減らせるのです。

🔗ステップ②|ねんねルーティンの“一致率”を高める

「歯みがき→絵本→同じ子守歌→消灯→トントン」
この順序・言葉・テンポを、夫婦で統一しました。
声の高さや歌うスピードなど、細部をそろえるほど安心感が増します。
私はスマホのメモ帳に手順書を作成し、ママと共有。
「再現できる設計」にすることで、どちらが寝かしつけても同じ結果を出せるようになりました。

🧭ステップ③|泣いた時の“対処パターン”を決めておく

泣いた瞬間に「どうしよう」と焦ると、判断がぶれます。
先に「A:声かけ→B:抱っこ→C:寝室の温度確認→再トライ」と手順を決めておきました。
判断が明確だと、焦らず落ち着いて対応できます。
そして、親が落ち着くと子どもも安心します。
迷わない仕組みが、泣きの時間を短くする鍵でした。


「うまくいった夜」を再現するための検証ログ

この章で扱う主なポイントは以下のとおりです。

  • うまくいかなかった原因を考えて、試す
  • 記録して比べる
  • 改善して定着させる

専門用語で言えば「PDCA」ですが、やっていたのはもっとシンプルなこと。
「試して → 記録して → 振り返る」だけです。

🗺試す|“泣かれる原因は環境と心理”と仮説立て

うまくいかなかった原因は「刺激が残っている」「ママの手順と違う」「夜の関わり方が切り替わっていない」と仮説を立てました。
検証日はママ不在の夜。
記録したのは「泣き始めまでの時間」「泣きの強さ」「寝つくまでの時間」。
成功・失敗を点ではなく“流れ”で見ました。

📓実践|設計通りに試した5日間の記録

実践1日目は大泣き、2日目は抵抗、3日目には声かけだけで落ち着く時間が増加。
4日目以降は抱っこ時間が短くなり、5日目には泣かずに寝る日も。
手順・温度・明るさをメモして、「何が違ったか」を比較しました。
再現できる夜を積み重ねると、自然と自信も戻ってきます。

📊比較|“いつも通り”の精度が上がると泣かれ方が変わる

手順を統一した夜ほど、泣きの時間が短くなりました。
特に「最初の声かけ」を毎回同じにしたことが効果的。
「今日も同じ流れだよ」と伝えるだけで、娘の安心度が違いました。
子どもにとっての“予測可能な夜”が、泣かれない夜をつくるのです。

🔄定着|“設計習慣”として続ける仕組み

手順を1枚の紙にまとめ、寝室に貼りました。
1週間に1度、ママと3分だけ振り返る時間を作る。
「今日はどこがスムーズだった?」と話すだけで改善点が見えてきます。
繰り返すうちに、もう「泣かれるかも」という不安はなくなりました。


「泣かれる夜」が減ったら、家族の夜が穏やかになった

この章で扱う主なポイントは以下のとおりです。

  • ママと子どもの変化
  • “がんばる育児”から“設計する育児”へ

泣き声が減ると、夜の空気が変わりました。
ママの表情がやわらぎ、娘の寝顔が穏やかに。
家族の夜に“余白”が生まれました。

😊ママの表情が変わり、子どもの寝顔も変わった

泣かれ率が下がると、ママの笑顔が増えます。
「今日はありがとう」と言われるその一言が、何よりの報酬でした。
娘の寝顔には“安心”が見えるようになり、寝かしつけは”義務”から“家族の時間”に変わりました。

🧭“がんばる育児”ではなく“設計する育児”へ

力技で頑張るより、流れを整えて仕組みで支える。
寝かしつけは「感情」ではなく「再現できる優しさ」です。
パパもママも無理せず続けられる環境をつくることが、家族の幸せにつながります。

まとめ


  • 寝かしつけは「努力」より「仕組み」で変わる
  • 就寝30分前から“おやすみモード”を固定する
  • 夫婦で同じ手順・声かけを共有する
  • 泣いた時の対応を事前に決めておく
  • 記録して比べ、小さな成功を積み重ねる

寝ないのは誰のせいでもありません。
ちょっとした「設計の違い」を整えるだけで、家族の夜は驚くほど穏やかになります。
パパでも安心して寝かせられる――その実感が、家庭の笑顔を増やします。

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